
イタリアンピザの王道「マルゲリータ」
焼き上がりの見た目にあの王道感がないのがちょっぴり気になります。

焼き上がったマルゲリータ。あれ?見た目にはあの王道感はない
さあ、冷めないうちに実食です。

(手前から)カルチョーフィ、マルゲリータ、フルッティ・ディ・マーレ
結論から申し上げれば、十分においしいです。ワンコインで買える冷凍ピザに期待するレベル感は十二分にクリアしていると感じました。
でも、やっぱり専門店で味わえる石窯ピザとは違います。大きな違いは、トマトソースやオリーブオイルが奏でるジューシー感や香り。ソースやチーズの量も控えめです。パン生地は食べごたえがあり風味の良さを味わえますが、ソースや具材との一体感や全体としての味わいは感動級とは感じませんでした。

ピザ生地のカリッと感やモチモチ感は十分に堪能できる
でもコレ、成城石井が悪いわけではないと思うのです。この値段感でこのクオリティには企業努力をしっかり感じますし、自宅での手軽なピザとしてはとってもおいしいレベルであることは断言できます。
改めて考え直すのは、実食レポートをする側の責任感。どう甘く評価しても、奇跡の味や究極感とまではいきません。おそらく成城石井もそれがゴールではないと想像します。
読者のみなさまの期待感を煽りすぎて、がっかりさせることだけはしたくありませんから、信憑性を大切にしながら、批判を目的とせず、なるべくポジティブに伝えるのが理想です。
在宅ランチやイタリアンをテーマにしたい時の食卓においては、コスパがすばらしいボリューム感あるピザとして喜ばれることでしょう。本場さながらの本格ピザは、やっぱり感染対策を考えた上でレストランに行こう! と思いました。
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<文・写真/食文化研究家 スギアカツキ>