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トイレに流せる!“第3の生理用品”が人気。発売13年でやっと注目のワケ

発売から15年近く、まったく日陰の存在だった

藤巻「生理で困っている女性の負担を軽くしたい、という思いのもと開発した商品です。ただ、今でこそ多くの女性に『使ってよかった』と言っていただいていますが、発売されてから15年近くまったく日陰の存在でした」
女子トイレの入り口

写真はイメージです(以下同じ)

――16年前に発売されて、長い間ほぼ認知されていなかったんですね……。いつ頃にどのような経緯で、日なたに出てきたのでしょうか。 藤巻「最初に話題になったのは、2018年の夏です。とあるユーザーの方がツイッターでシンクロフィットの良さを語ってくださり、使い方を説明してくださった投稿が話題になりました。私たちからそのユーザーさまにPRをお願いしたわけではなく、あくまでいちユーザーとして、商品の良さを語ってくださりました。その後、売り上げが2倍、3倍と伸びていきました」 ――ひとつの投稿にも関わらず、すごい反響だったんですね。

CMで使い方を伝えるのが非常に難しい商品

藤巻「私たちとしてもシンクロフィットの良さをアピールしてきたつもりでしたが、やはり今までにない商品ということで使い方を伝えるのに苦戦をしていました。餃子のような形状で使いかたのイメージも湧きにくく、また、15秒程度のCMなどで具体的に使用方法を伝えるのも難しい部分があります。  話題となった投稿を見て、私たちメーカーの思いをメーカー目線で一方的に伝えるよりも、実際に使った方が感想を語ってくださるほうが良さが伝わる商品だったと気づきました。その後も、使った方の口コミが広がっていき、2020年にはユーザーさまたちが、Twitterにハッシュタグをつけて『#がんばれシンクロフィット』という投稿で応援してくださるようになりました」
#がんばれシンクロフィット

ライフスタイルプラットフォーム「ランドリーボックス」が2020年10月から運営している「#がんばれシンクロフィット」ファンサイト(画像はリリースより)

――生理用品が「がんばれ」と激励されるのは、新しいですね。 藤巻「はい。というのも先ほども説明したように、シンクロフィットは長い間日陰の存在だったのでほんの一部のドラックストアでしか販売していませんでした。そこで、販売チャネルを増やしていこうとみなさんが応援してくださいました」
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