目を合わせ「どうぞよろしくお願い申し上げます」と声を合わせてご挨拶されたお2人。その後は交互にかしこまった口調で文書を朗読していて、卒業式のようでした。「はじめて下級生ができた2年生」「生まれてからいろいろな人に支えられてここまできました」といった呼びかけがフラッシュバックします。
日本雑誌協会代表撮影
これは皇室からの卒業式なのかもしれない……と感じました。ただ卒業式では、運動会とか遠足とかキャンプファイヤーとかポジティブな思い出がほとんどですが、この結婚会見ではわりと非難や怒り、悲しみの要素が多かったように思います。
眞子様に関しては、4年前の結婚会見の時のたおやかな姿と比べても、マスコミやカメラの向こうの国民を見つめる眼力の圧がだいぶ強まっています。ご結婚を心配して勝手なことを申し上げた身としては、画面ごしに放たれる強い眼差しに恐縮し、これまでの非礼を謝罪しなければならないと思わされるほどでした。
会見の内容については既に報じられていますが、心に残ったワードは、何度か出てきた「
いわれのない物語」と「
誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問」です。
「いわれのない物語」は映画のタイトルになりそうなキャッチーなフレーズでしたが、「誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問」は、かなり長くて回りくどい言葉なのによどみなく読み上げていたので、会見の文書の朗読は、それこそ卒業式並みにお2人とも何度も練習されて臨んだのかもしれません。