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菅田将暉ドラマも異例の早撮り。変わるドラマ制作現場の“悲鳴”と“喜びの声”

 感染者数が減少してはいるものの、未だ終息の目途がついていないこのコロナ禍。ドラマの制作現場でも個々に対応がわかれ、スタッフたちの多くはいまだ翻弄(ほんろう)されているようです。  そんな状況で苦悩する現場の方々から、ちらほらと愚痴や不満、ボヤキなど様々な声が聞こえてきました。
コロナ禍のテレビ業界

写真はイメージです(以下同じ)

熱血監督と役者、会社命令とのはざまで苦悩

「一番辛かったのが、緊急事態宣言中の現場ですね。芸術家肌の若手監督の演出で制作されていた作品でしたが、板挟みで大変でした」と、語るのはある局のドラマプロデューサー・Aさん。  その局ではコロナ禍、撮影時間(全体の時間や撮影終了時刻含め)や現場の人数が制限され、厳密な管理の上で撮影されていたのだといいます。となると、納得がいくまで撮影をし続けることや、夜の撮影が多い作品はできません。  局だけでなく、事務所からも役者の撮影時間制限を申し出られることもあったといいます。 コロナ禍のテレビ業界

ドラマの監督が「撮影できない、降りる」と言い出して…

「監督がブチ切れて『これじゃ自分は作ることができない、降りる』と言い出したんです。何とかしてなだめたら『じゃあ、事務所や局と交渉して撮影できるように共に戦ってくれ』と。自身が納得のいく作品を作りたいというのは理解できます。しかし、それで万が一のことが起こったら、と考えると自分は同意しかねますので…」  最終的に監督は撮影が押したら、夜間にゲリラ撮影する覚悟があったようです。それをされたら自分の身も危ういため、Aさんは必死で局と交渉したそう。  結局、許可は出ませんでしたが、幸いゲリラ撮影もなく無事にクランクアップしたようです。「早く自由に撮影できる段階になって欲しい」と、Aさんはホッと胸をなでおろした様子で語っていました。
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脚本家「役者さんや現場の人と全然会えない」
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