菅田将暉ドラマも異例の早撮り。変わるドラマ制作現場の“悲鳴”と“喜びの声”
菅田将暉主演の1月ドラマに見る“最近の傾向”
「これは言うまでもなく、新型コロナウイルスの影響です。スタッフやキャストがコロナ感染した時の備えという側面はもちろん、ロケ場所の確保や撮影スケジュールが以前と比べてスムーズに組めない状況のため早めに動いているという事情もあります」 こう話すのは、とあるドラマのAP(アシスタントプロデューサー)を務める女性Cさん。このコロナ禍では、以前であればすぐに利用できていたロケ場所もコロナの関係で利用不可になったり、撮影時間に突然制限ができてしまったりしたとか。 現在は落ち着いていますが、今後状況が変化したり万が一のことが起こった場合、以前のような撮影日程では間に合わないこともあるでしょう。それを踏まえて、余裕をもってスケジュールを組んでいると言います。
一方、労働環境は改善した? 余裕のある進行に
Cさんは笑顔で語ります。リモート会議が中心となり、その際の負担も減ったといい、これはコロナ禍がもたらした、いい面と言えるでしょう。ただ、あまりにも早く撮りすぎてしまうと、ヒヤヒヤする面もあるとか。
「出演者が何か問題を起こさないように祈るばかりです。お蔵(入り)や撮り直しなど、全てがムダになってしまいますからね」
良い面もあれど、やはり現場が四苦八苦しているこの現状。早くこの騒動が落ち着くのを祈るばかりです。
<文/小政りょう>小政りょう
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦


