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マスクで息苦しい人は、きほんの呼吸ができてない。不調を治す呼吸の基礎

きほんの呼吸、最初のステップ「吸って、吐く」

1. ひざを立てて寝た状態で、胸とおへその位置に手を当て、鼻の奥から軽く息を吸う。 step1-12.肋骨が上がっている状態から、 胸とお腹の手が同じだけ下がる ように鼻から息を吐く step1-23.次に、胸とお腹に置いた手が同時に同じ高さまで上がってくるように息を吸う。今度は長めに(8~10秒程度)吐いて、3秒ほど息を止める。 苦しくなってきたら、ゆっくりと優しく息を吸って。すると自然に胸とお腹が同時に膨らむ。 step1-3(背中が反っていないか注意) STEP1-NG4.1〜3を繰り返す。息を吐いたときに胸郭全体がしぼんだ感じがしたり、胸骨が平らになってきたら、ちゃんと腹横筋と内腹斜筋を使って吐けている証拠。これを意識すると、吸うときに胸とお腹が同時に膨らみ、吐くときは同時にしぼむようになる。

もっといい呼吸をするためには

上で紹介したのは、きほんの呼吸のステップ1。「吸って、吐く」だけでも、こんなノウハウがあるなんて! 『疲れない体と心をつくる きほんの呼吸』の中では、ステップ2、ステップ3、さらに呼吸に必要な筋肉のストレッチや、呼吸と運動を連動させるためのエクササイズ、イライラやあがり症などのシーン別呼吸メソッドも紹介されています。 何気なくやっている「呼吸」は、こんなに奥が深いんですね。いつも体や心が疲れている人は、呼吸から見直してみたらどうでしょうか。 <大貫崇  文/垣内 栄  イラスト/はらゆうこ>
大貫崇
1980年、神奈川県生まれ。BP&CO.代表、元PRI Japan代表社員、Improve KYOTO アスレティックトレーナー。フロリダ大学大学院で応用運動生理学を修了後、「アスレティックトレーナー(ATC)」としてテキサス・レンジャース、NBA(D‐League)、アリゾナ・ダイヤモンドバックスを経て、2013年に帰国。2016年にPRT(Postural Restoration Trained)認定を受ける。現在、企業との呼吸に関する新規事業開発や呼吸コンサルティングを行うほか、大阪大学大学院医学系研究科健康スポーツ科学講座スポーツ医学教室特任研究員も務める。
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