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彼氏の実家に帰省。待っていた“謎の女”の正体は…

驚き!許嫁(いいなずけ)の存在

「訳もわからないまま、Sさんに荷物をまとめさせられ、家を出ました。玄関の扉を開ける瞬間にR子さんが『ずっと待ってるから……』と静かな声で言ったのがすごく不気味でしたね」   駅プラットフォーム 結子さんは、帰りの電車の中で、Sさんに平身低頭で謝られました。R子さんはお母さんの親友の娘。2人は自分たちの子供同士を結婚させるのが夢で、幼い時からR子さんとSさんは許嫁(いいなずけ)として育てられたのだそうです。いまどき許嫁!? 「Sさん自身はぜんぜんR子さんを好きになれなくて、大学進学と同時に東京に出たんだそうです。実はそこから一回も田舎に帰ってなかったみたい」  Sさんは今回の里帰りを機に、R子さんとの結婚はできないとハッキリ言うつもりだったとのこと。結子さんを連れていけば説得力があるだろうと考えて、一緒に連れていったのだと言われました。 「Sさんは、家族とは縁を切るから結婚してくれって、改めてプロポーズしてくれたんですけど、その場でお別れしちゃいましたね」 結婚を阻止しようとするSさんの両親・祖父母、そして地元の雰囲気から、「親戚づきあいは無理…」と感じたのかもしれません。

カバンの中に入れられていた彼氏の写真には…

 あんなに結婚したがっていたのに、結子さんがアッサリ引き下がったのには、もうひとつ訳がありました。帰りの電車の中で、ふと自分の持っていたバッグに違和感を感じ、こっそりと確認したところ、とんでもないものが入れられていたのです。 「バッグの中に写真が入ってたんですよ。いつのだか知りませんが、Sさんの寝顔の写真。ご丁寧に『Sは私のもの』っていうメッセージ付き。こんな怖い女が憑いてる男とは結婚ムリです!」 【他の回を読む】⇒シリーズ「女の人生、悲喜こもごも」の一覧はこちらへ 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ <文/もちづき千代子>
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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