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コロナで収入減、節約で徒歩通勤にして大失敗…どんどんお金が消えてく

 コロナウイルスの流行によって、私たちの収入事情にも大きな影響を与えました。今回はコロナの影響によって収入が大きく減少してしまった女性のエピソードを紹介します。せっかく節約を試みたのにかえってそれが仇(あだ)となってしまい、さらに困窮に追い込まれてしまいました。

渋谷の弁護士事務所勤務の女性

渋谷の弁護士事務所勤務の女性

写真はイメージです。(以下同じ)

 渋谷の弁護士事務所でパラリーガル(弁護士の業務を補助する人のこと)の仕事に就いていたすみれさん(29歳)。このご時世だというのに、すみれさんの勤める弁護士事務所はリモートワーク断固反対派でした。そのため、緊急事態宣言中であっても、社員全員に通常通りの出勤が求められていました。  しかし、コロナ不況の煽りを受けて、週5勤務が週3勤務に減らされてしまったそうです。収入よりも支出の方が多くなってしまったすみれさんの、雀の涙ほどの貯金を切り崩しながら生活する日々が始まります。  少しでも安い食材を買い求めて遠くのスーパーに行ったり、夏場でもクーラーを使わないで過ごすなど、切り詰められるところを切り詰めていったそうです。 「それでもやはり限界はありますよ……だって3割もお給料が減ってしまったんです。いくら節約をしたところで無理なものは無理です」

交通費を浮かせるために徒歩通勤

交通費を浮かせるために徒歩通勤 すみれさんの節約生活もむなしく、減った収入分を補えるほどの節約には至りませんでした。 「ただでさえ少ないお給料だったのに……毎月目減りしていく預金残高を見ているだけで憂うつになりました」  彼女はいけないことだと知りつつも、ある策を思いつきます。それは「交通費を浮かす」ことです。もちろんこの行為が交通費の不正受給にあたることはすみれさんは知っていましたが、背に腹は代えられません。 「いけないことだって分かっていましたが、それほど追い詰められていたんです……」  毎日早起きをして、自宅のある三軒茶屋から渋谷まで徒歩で通勤することにしました。 「自粛生活でなまった身体にはちょうど良かったんです。体重も減ってダイエットにもなって一石二鳥だとさえ思っていました」  しかし、彼女の身体に異変が襲います。
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ある日、右足に異変を覚え…
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