そして今、その波が日本に上陸しようとしている。「トゥデイズウーマン プラスサイズビューティーコンテスト」が今秋、日本で初開催されるのだ。創設者のスティーブン・ヘインズ氏は言う。
「トゥデイズウーマン プラスサイズビューティーコンテスト」HPより
「これまでミスインターナショナル吉松育美や、はるな愛など世界一の女性を輩出してきました。出場するのも、クイーンに選ばれるのもスレンダーな女性たちばかり。しかし、観客や裏方スタッフの中にプラスサイズの女性たちがいて、その中にはステージに立ちたいと夢見る方もいました。人間として大切なのはボディサイズではありません。心のサイズですよ」
ヘインズ氏によると3月のエントリー開始以降、予想以上の応募があったという。
すでに世界で活躍している日本人のプラスサイズモデル
一方、すでに世界で活躍している日本人のプラスサイズモデルがいる。「米国ではもはや太いふとももや大きなお尻はトレンドになりつつある」と話すのは、ハリウッドで活躍する女優でモデルの藤井美穂さんだ。
藤井美穂さん「コンプレックスが武器になり仕事も増えました!」写真/藤井美穂さん提供(以下同)
「知人から『ミホの脚はセクシーだから出していったほうがいい』とアドバイスされ、プラスサイズモデルの方たちが出演するYouTube番組に出たのがきっかけです。以降、インスタのフォロワーも急増し『セクシーだね』と褒め言葉をいただくことも多くなりました。近年、体形への捉え方が変わってきているなと感じます。他人の体形はプライバシーで、他人がどうこう言うことではないという風潮になっています」
実際に、オーディションでもプラスサイズを条件とするものが増えており、仕事も取りやすくなったそうだ。SNSでも「私も同じ体形なので参考になります」など藤井さんに憧れる女性からのメッセージがいくつも届く。
「大きなお尻は子供の頃からコンプレックスでした。『私もセクシーなんだ』と肯定的に思えるようになったのは最近になってから。コンプレックスが一転して魅力になったので、自分自身やや戸惑うところもあります(笑)」