宇垣美里「人と人ってわかり合えないけれど…」マンガが教えてくれたこととは
わかり合えなくても、一緒にいようとすること
原稿には時事ネタも適宜(てきぎ)からめているが、「もともとマンガというもの自体が週刊連載や月刊連載といったサイクルで表現されているし、読者のほうをすごく向いているメディアだから、内容的にも時事を反映しているものが多い。だから、世の中の出来事とリンクさせやすいのかもしれません」
宇垣にとってマンガとは、人とコミュニケーションする際の心構えを教えてくれるメディアでもある。
「これはマンガから教えてもらったことなんですが、人と人って根本的にわかり合えない。それは結論ではなく、前提なんですよね。そのことで怒ったり絶望してしまうのではなくて、わかり合えていないくせに、それでも頑張って一緒にいようとする人たちの物語が私はすごく好きなんです。一瞬でもいいからわかり合うことをあきらめずに努力している登場人物たちを見ると、かくありたい、と強く思います」
きっと“あなた”のことも救ってくれる作品がある
【宇垣美里】
’91年、兵庫県生まれ。TBSアナウンサーを経て、’19年よりフリーとなり、テレビ、ラジオ、執筆、CM、俳優と活躍の場を広げている。著書に『風をたべる』(集英社)、『宇垣美里のコスメ愛』(小学館)、『愛しのショコラ』(KADOKAWA)がある
取材・文/吉田大助 取材/村田孔明 撮影/井上たろう 1
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