今回の和解について、詳しい内容は公表されておらず、和解金の金額も非公表。しかし、現地メディアは和解金は1200万ポンド、日本円で約18億円超に達すると報じている。和解金の一部は、ジュフリー氏が立ち上げた、被害者の権利を支援する慈善団体に寄付されるという。 　しかし、ジュフリー氏と「会ったことがない」と疑惑を主張していたにも関わらず、なぜ和解金を支払うのか。そして、和解金は一体どこの誰が払うのか？ 英国内では疑問や反発の声が相次いでいる。 　英王室はこの件についてコメントを控えているそうだが、現地報道によると、和解金の一部はエリザベス女王が負担する見通しだという。識者からは、「和解金がどこから支払われるのか。英国民の税金が使われるのか、使われないのか。納税者には知る権利がある」「納税者が負担をすることがないように資金源の透明性を確保すべき」との声があがっている。 　ジュフリー氏と並んで写っている写真があるものの、「その女性と会った記憶はない」と一環して疑惑を否定してきたアンドルー王子。2001年3月に撮影されたというその写真は、ジュフリー氏と王子が会っていたことを証明する唯一のもので、裁判の重要な証拠になりうると注目されていた。

🔺 BREAKING: Prince Andrew has reached an out-of-court settlement with Virginia Giuffre for an undisclosed sum of money https://t.co/YlqqHid0Dh

— The Times (@thetimes) February 15, 2022

　しかし、今回の和解により、法廷闘争は終結。罪を認めることも、無実を証明することもないまま、幕を閉じることになった。 　アンドルー王子は、在位70年（プラチナ・ジュビリー）を迎えたばかりのエリザベス女王の次男で、王位継承順位は9位。性的暴行疑惑が浮上したことで、これまで保持してきた軍の名誉職や王室の称号をすでにはく奪されている。和解に至ったからといって、王室メンバーとしての生活に戻ることは難しそうだ。 ＜文／BANG SHOWBIZ、女子SPA！編集部＞