宮内庁が2月16日、秋篠宮家長男・悠仁さまが筑波大学附属高校（通称「筑附」）に4月から進学されると発表。同校が話題です。 ですが、筑附とはどのような高校なのか、イメージがつきにくい方もいるのではないでしょうか。中には「え、『筑駒』（ツクコマ。筑波大学附属駒場高校）じゃないの!?」と戸惑う声も……。さて、筑附の実態は？ 筑附は1888年設立、130年以上の歴史を持つ由緒正しい名門校。偏差値は算出しているサイトによってばらつきがあるものの、総じて78と全国でもトップクラスです。共学に絞れば都内No.1の難関校と言えるでしょう。 実際、2021年の一般入試倍率（実倍率）は3.19倍。各中学校の成績上位陣がしのぎを削る中で、3人のうち1人しか合格できない計算になります。同じ難関進学校として知られる開成高校や日比谷高校、渋谷教育学園幕張高校（通称「渋幕」）との併願先として選ぶ受験生も少なくありません。 卒業生もそうそうたるもの。第52～54代内閣総理大臣を務めた鳩山一郎元首相や永井荷風、星新一、片山さつき元内閣府特命担当大臣、狂言師の野村萬斎、TBS「東大王」で活躍した鈴木光さんなど、優秀でバラエティに富んだ人材を輩出しています。 首都圏の進学校出身の東大卒から見た筑附はどのようなイメージなのでしょうか？ 筑駒出身で東大医学部卒の瀬戸さん（仮名・35歳・医師）によれば、「筑附は、物凄く教育熱心な保護者が多い気がします。もしかしたら筑駒より親の教育熱は高いかも。筑附出身の知人から『親に30万渡され、これで海外旅行に行って見聞を広めてこいと言われたことがある』と聞いたときはビックリしました」とのこと。 開成出身で東大工学部卒の木村さん（仮名・33歳・教師）は「筑附出身の人は共学だからか、大学に入ってもすんなり女子と話せて正直うらやましかったです。開成は男子校なので、女の子を前にするとどうしてもドギマギしてしまって……。僕から見れば明るくてコミュニケーション力の高い“陽キャ”という印象ですね」と語ります。同じ都内の進学校でも、男子校と共学で異性への接し方が少々異なるのかもしれません。 「アルバイト先にいた筑附出身の女性は、多才で目標に向かってガツガツ突き進むタイプでした。筑附は中学からの内部進学者が多いですが、彼女は高校から入った外部生でしたので、よりハングリー精神があったのかもしれません」と振り返るのは名門女子校・白百合学園高校出身で東大文学部卒の三重さん（仮名・29歳・図書館勤務）。 一方、神奈川の進学校である聖光学院高校出身で東大経済学部卒の山田さん（仮名・38歳・官僚）は、「聖光学院は福島の聖光学院高校と間違われやすい。筑附も同じようにしょっちゅう筑駒と間違われるため、筑附のOB・OGは『筑附である』ということに並々ならぬプライドを持っているイメージがあります。『筑駒じゃない、筑附です』と念押ししているのをよく見かけましたから。『自分は筑附だ』という誇りがあるのでしょう」と、「間違われやすい学校あるある」を話してくれました。