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中村倫也の新郎役に萌えまくり!バカリズム脚本『ウェディング・ハイ』が面白い

岩田剛典の「真顔」に爆笑。文字通りの汚れ役

サブ③ 結婚式当日において、参加者たちは「人生を懸ける」と言っても過言ではないほどの情熱を燃やし結婚式に集まってくる。とにかくクセの強いキャラクターを豪華キャストが楽しそうに演じ切っているので、それだけで面白く観られるだろう。  その中でも、個人的なMVPは岩田剛典。彼が演じるのは「花嫁を奪いにいく元カレ」で、旅行先の温泉で元カノの結婚式が今日行われることを知り、ほぼ思いつきのようなノリで車で向かうのだが……乗り合わせた友人からとある「正論」と「現実的な問題」を言われてしまう。それで頭がいっぱいになってしまったときの岩田剛典の、見上げながらの「真顔」には思わず爆笑してしまった。  ネタバレになるので詳細は控えておくが、その岩田剛典は終盤に文字通りの汚れ役をやることになったのだが、客観的にはカッコ悪いはずのシーンでも超カッコよくて、惚れ惚れできる。岩田剛典の抜群のルックスだけでなく、『HiGH & LOW』シリーズで見せた抜群の身体能力や、少しだけ滲ませる不良性なども見事に活かされた当たり役だった。

篠原涼子が演じるウェディングプランナーの奮闘

サブ② 本作のさらなる見せ場が、篠原涼子演じる「絶対にNOとは言わない敏腕ウェディングプランナー」が、起死回生の奇策に打って出る様だろう。  それまでに起こる出来事もぶっ飛んではいるのだが、だからこその不可能を可能する方法には、クレーンカメラを最大限に活用した映像の迫力もあいまって「こんなの観たことない!」という感動もあったのだ。  そこにはウェディングプランナーという仕事へのリスペクトも多分に込められている。人生の門出を祝う最高の1日を演出するため、不測の事態にも仲間と共に迅速に連絡を取り合い、参加者たちとも相談して最良の道を探す、プロフェッショナルの姿を追っていく。篠原涼子という生真面目な役が似合う俳優だからこそ、さらにその姿は美しく見えるのだ。
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「大真面目」だからこそ面白いコメディに
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【公開情報】
映画『ウェディング・ハイ』は3月12日(土)ロードショー
配給:松竹
(C)2022「ウェディング・ハイ」製作委員会
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