中村倫也の新郎役に萌えまくり!バカリズム脚本『ウェディング・ハイ』が面白い
「笑い」を得意とする作り手の最強タッグ
この『ウェディング・ハイ』の脚本を手がけたバカリズムは、お笑い芸人として確固たる地位を築いているのはもちろん、映画化もされたドラマ『架空OL日記』や『殺意の道程』では主演と脚本をこなしていたりと、映像作品でも躍進を続けている。本作を観れば、その活動をさらに追い続けたくなるだろう。
大九明子監督は、映画『勝手にふるえてろ』(2017)で2つの恋に対して暴走してしまう女性を痛々しくもコミカルに描き、映画ファンからの絶大な支持を得ていた。
今回の『ウェディング・ハイ』でもキャラクターそれぞれの「一生懸命だからこそのおかしさ」に、その作家性が活かされてる。その大九監督は、映画監督になる前にコント集団に所属していたり、ピン芸人として活動していた経験もあるので、バカリズムとのタッグは「笑い」を得意する作り手同士の、理想的な組み合わせだったのだ。
その笑いに対する作り手の姿勢が、劇中の結婚式の参加者の奮闘と重なるということも素晴らしい。どちらも一生懸命だからこその、愛と笑いと感動が渦巻く、最高のウェディングパーティーが誕生したのだと、心から思えたのだから。
予測不可能でありながらも、爆笑をかっさらってくれる見事なラストまで、その大真面目さも堪能してほしい。
<取材・文/ヒナタカ>
- ©︎2022「ウェディング・ハイ」製作委員会(以下、同じ)
ヒナタカ
WEB媒体「All About ニュース」「ねとらぼ」「CINEMAS+」、紙媒体『月刊総務』などで記事を執筆中の映画ライター。Xアカウント:@HinatakaJeF
【公開情報】
映画『ウェディング・ハイ』は3月12日(土)ロードショー
配給:松竹
(C)2022「ウェディング・ハイ」製作委員会
映画『ウェディング・ハイ』は3月12日(土)ロードショー
配給:松竹
(C)2022「ウェディング・ハイ」製作委員会










