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早乙女太一『カムカム』50代おじさん姿の本物感ッ!4歳から活躍する麗しき実力派

表情筋と姿勢で50代に“見せる”演技力

 『カムカム』に再登場したトミーは、第一線で活躍するトランぺッターとして成功していました。社長令嬢・笹川奈々(佐々木希)と結婚していたのは驚きでしたが、彼女の尻に敷かれながらも、なおプレイボーイの側面を持ち、友情に熱い彼は視聴者の多くが望んでいた30年後のトミー。  しかも、分かりやすい老成メイクや白髪、ヒゲなどには頼らずほぼ表情筋と姿勢だけで50代だとわかるその姿。雰囲気だけでは共演するオダギリジョーさんや深津絵里さんよりも年上に見えるという意見もあるほどでした。
 なかでもトミーが大月家を訪れ、去っていく際に振り返らずに手を振る背中ははまさに「かっこええおじさん」そのものでした。  登場時は実年齢より10歳近く若い年齢、再登場時は20歳ほど上の年齢を演じなければならなかった早乙女さん。しかも周囲はるいを演じる深津絵里さんやオダギリジョーさん、市川実日子さんなど実年齢40代で10歳以上年上の俳優たち。学園モノで20代半ばの俳優が学生役で主演することに合わせて周囲も20代俳優で固めることはありますが、早乙女さんの立場としてはまさに逆。

どんな役でもこなす早乙女太一の「説得力」

 それでも違和感なく見ることができたのは、幼い頃から大衆芸能で鍛えられてきた彼の演技力や堂々とした貫禄があったからこそ。そして女形をもこなす独特の雰囲気はどこか非実在性があり、どんな役柄でも彼が演じることでそう見せてしまう説得力を感じるのです。
封刃師

『封刃師 Blu-ray Box』(TCエンタテインメント)

 月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)では、壮絶な過去を持つ“炎の天使”井原香音人(いはらかねと)役で強い印象を残し、『封刃師(ふうじんし)』(ABCテレビ・テレビ朝日系)ではドラマ初主演を務めた早乙女太一さん。主役、脇役にかかわらず、ここ最近の出演作で大きな爪痕を残しています。今後もたくさんの話題作への出演が2022年は準備されているとか。さらなる活躍が期待されますね。 【関連記事】⇒早乙女太一も!『カムカム』を支える名優たちに“子役出身”が多いわけ。安達祐実、本郷奏多ら 【関連記事】⇒残り2週の『カムカム』に私たちがのめり込む理由。倍速視聴の時代にもマッチ 【関連記事】⇒『カムカム』オダギリジョーの“ずるい魅力”が爆発!るいを抱きしめる姿に悶絶 <文/小政りょう>
小政りょう
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦
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