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会社の健康診断で乳がんが発覚…医者に言われた言葉に拍子抜けした

早期発見だったからこそ治療中も余裕がもてた

 がんが確定し、具体的な治療として、医師から手術、そしてその後に、再発を防ぐための放射線治療を提案された黒木さん。
早期発見だったからこそ治療中も余裕がもてた

写真はイメージです。

「手術は部分摘出と全摘で選ぶのですが、私は幸運にもがんが1か所だけだったので、部分摘出を選べました。やはり胸を失うのは女性にとってショックなこと。進行すればするほど摘出する範囲が広がるわけですから、そういう意味でも早く見つかって良かったと思いました」  手術が無事に終わり、翌朝、リンパへの転移もなかったことがわかり、一安心。3泊4日の入院で終わり、特に食事制限もなく入浴も可能。特に日常生活に大きな支障もなかったそう。 「もし進行して抗がん剤などの治療を受けなければならなかったら、こんなに気持ちの余裕はなかったのではないかと思います。現在も傷跡は残っているものの、遠目で見れば左右の胸の見た目はほとんど変わりません。腕を上げたときは少し傷が引きつる感じがあるけれど、温泉なども抵抗なく入れます。今まで通り大好きなお酒も飲めるし、食事制限もありません。本当に早期発見できたことに心から感謝しました」

現在は年に1回、定期検診で経過を観察

現在は年に1回、定期検診で経過を観察

写真はイメージです。

 手術後、28日間の放射線治療で、毎日病院に通うことに。「出勤前に朝一で放射線治療を照射するんですが、わずか数分で終了。照射した部分はしばらく黒く変色していましたが、今はきれいな皮膚に戻っています。それ以外は特に、体がだるいとか痛いなど全くなかったので、つらくはなかった」とのことで、それからは年に1回、定期健診で経過観察をするだけとなりました。  結果的に会社も1週間程度休んだだけで、日常生活に戻れたのだとか。「がん」と聞くと、治療が長いイメージですが、超初期だったからこそ、体力的にも時間的にも、そして金銭的にも少ない負担で治療を終わらせることができたのです。
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「がんは怖いというイメージを変えたい」
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