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会社の健康診断で乳がんが発覚…医者に言われた言葉に拍子抜けした

「がんは怖いというイメージを変えたい」

 この経験から、黒木さんは乳がんの早期発見の啓もう活動を始めようと思うようになり、今少しずつセミナーを開催しています。
「がんは怖いというイメージを変えたい」

写真はイメージです。

「がんは怖いというイメージを変えたい。早期発見できれば死の病ではないし、体もお金も時間も負担を少なくできるんです。今自分が笑って話せているのが何よりの証拠。今は2人に1人はがんになる時代です。でも、正直がんを100%予防する方法はないと思っています。予防ではなくて、とにかく早く見つけるしかないんです。ステージゼロだと、自分で触って見つけることも難しかった。だから若い方もまずは年に一度、健診をしてほしいですね」

ネガティブなイメージ先行で購入したかつら

 実際、「がんの疑い」があった頃は、不安と恐怖でいっぱいだった黒木さん。診断される前にかつらを購入していたそう。
ネガティブなイメージ先行で購入したかつら

がんの恐怖に思わず購入したかつら

「今まで受けたさまざまな影響から『がん=髪が抜ける』と考えてかつらを買ってしまったんですが、実際には使うことはありませんでした。がん患者を悲劇のヒロインとして描いた映画など、作品としては感動しますしがん検診の啓もうにもなると思います。  でも『髪が抜ける』とか『短命』といったネガティブイメージが先行してしまい、がんは怖いとか『死の病』という印象を与えてしまうような気がします。いかに自分たちが日常的な情報で、がんに対して恐怖心をあおられているのかということを痛感しましたね」  たしかに一般的ながんのイメージとして、抗がん剤の苦しさや、痩せたり体力がなくなったりといったネガティブな部分がクローズアップされがち。だからこそ、怖くて健診に行くことがためらわれてしまう可能性はありますよね。
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「がん」を怖い病気にするかどうかは、発見のタイミング次第
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