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ダウン症のモデルの母が語る夢、障がいがあっても夢をあきらめなくていい

日本の大手ブランドにはダウン症モデルがいない

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日本には大手のブランドにダウン症モデルがいない

目や食道などに複数の合併症があり、幼い頃から40回を超える手術を受けてきました。

 菜桜さんに今後の夢を聞いてみると「みんなが笑顔になれるモデルになりたいです」と返ってきました。憧れているモデルさんはいないそうですが、由美さんはオーストラリアのマデリン・スチュアートさんというダウン症のモデルさんの名前を挙げてくれました。マデリンさんはニューヨークコレクションに出演し、BOSSというブランドのファッションショーをドバイでやっているそう。
GAP×Ken Loのコラボパーカーを着た菜桜さん。

GAP×Ken Loのコラボパーカーを着た菜桜さん。

「この間、インスタのDMでオーストラリアの方からいろいろ聞いたのですが、海外では当たり前のようにダウン症の子がモデルに使われているけど日本ではないの? と聞かれて。現実にはないんですよね。個人的なお店はありますが、皆さんが知っているような大手のブランドにはダウン症モデルはいません。  そこで、日本でも一番に大手のブランドでモデルができたらいいなというのが目標でもあるし、前にも『VOGUE JAPAN』に掲載されたんですが、あれはこちらからの写真の提供で載せてもらったので、今度は『VOGUE JAPAN』さんの撮影で大きくバンと出られるようになりたいです。結局私の夢になっちゃってるんですけど(笑)」

アメリカでファッションショーに出たい

アメリカでファッションショーに出たい

愛らしいウサギ姿は母・由美さんのお気に入りの一枚。

 また、菜桜さんはアメリカでファッションショーに出たいという夢があるそう。由美さんのほうは夢は大きくパリコレとのこと。「TGC teen」(東京ガールズコレクションティーン)も出たいと口に出していたら本当に出られたそうなので、口に出して夢を叶えていきたいといいます。そして、菜桜さんは嵐の大ファンでファンクラブにも入ってます。ショーのステージに立っていつか嵐に会いたいそうです。  菜桜さんは自分のショーの際の動画が大好きらしく、インタビューの間ずっとスマートフォンで自分のショーの動画を見返していました。障がいがあっても夢をあきらめなくていい。親子二人三脚で夢を追いかける姿は輝いて見えました。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます <取材・文/姫野桂>
姫野桂
フリーライター。1987年生まれ。著書に『発達障害グレーゾーン』、『私たちは生きづらさを抱えている』、『「生きづらさ」解消ライフハック』がある。Twitter:@himeno_kei
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