スミッシングの恐ろしい話は、出るわ出るわでキリがないですが、そもそも騙されないように見分け方が知りたいですよね。
岩渕「では、実際のスミッシングの文面と、実際にAmazonから届いた文面を見比べてみましょう」


どちらも「Amazon」を名乗っており、添付されたURLもそれらしきものに見えます。
実は、①のhttps://amzn.asia/~は本物で、②のhttps://www.amzn-asia.comはスミッシング。どちらも本物にしか見えないんですが…。
岩渕「そうなんです!結論として、スミッシングは私たち専門家でも、ぱっと見では見分けることができないものも多いんです。自己判断でURLを安易にクリックすると、偽サイトで個人情報を盗まれるなど大きな危険が待っています。大事なのは“見分けようとしないこと”なのです。」
???見分けようとしてはダメ? ではどのように対処するのでしょうか。
岩渕「スミッシングからスマホを守る対策はいたってシンプルです。
SMSで届いたメッセージに添付されたURLは、本物・偽物に関わらず、直接アクセスしないでください」
でも本物の場合もあるんですよね。本物のお知らせを見落とすのも怖いです。
岩渕「よく使うサービスを名乗るSMSが届いた場合は、
公式サイトや、公式アプリなどから改めてアクセスしてください。例えばAmazonでは、公式サイトのマイページや公式アプリの『メッセージセンター』に重要なお知らせが届くようになっています。つまり、メッセージセンターにないお知らせがSMSで届いた場合は、詐欺の可能性を疑った方がよいということです。
金融機関など自分が利用するサービスのWebサイトも、あらかじめブックマーク登録したり、公式アプリを利用したりしましょう。その他にも、詐欺のSMSを受信した際に警告表示をするスマホアプリも提供されています。便利なツールを使い、防犯に活用してみるのもよいでしょう」
デジタル犯罪は日々進化しており、新しい手口がいたちごっこで登場しています。しかも最新の流行や時事ネタを悪用がされていることも多いよう。となると、他人事じゃなくなってきますね…。「自分は大丈夫」などと油断せず、犯罪の種類と犯罪予防法をきちんと身につけておきたいものです。
<文/女子SPA!編集部>