昔の思い出話しをして、いい感じにほろ酔いになってきた恵梨香さんとTさん。そろそろ始発の時間になったとき、酔っ払ったTさんがとんでもないことを言ってきたのです。
「飲みすぎて帰れそうにないから、寝ていっていい?と言われたんです。じゃあ、ソファで寝たらいいよと言い、私は自分の部屋で寝ることにしました。
私がウトウトしかけた頃、Tくんが部屋に来て私のベッドに入ってきたんです。酔っていたこともあり、少しムラムラしていた私はそのままTくんを受け入れて、身体の関係を持ってしまいました。
その日の夕方に起きると、Tくんはすでに帰宅。その後、弟が起きてきたのですが、なんとなく気まずくて顔が見れませんでした。でも、弟は何も知らなかったようで『Tが昨日はありがとうだって!』と言ってきました」
Tさんとの出来事は、誰にも言わずに墓場まで持っていこうと思っていた恵梨香さん。しかし、事態は思わぬ方向に進んでしまいます。
「Tくんが、私としたことを地元の友達に言いふらしちゃったんですよね。弟にはさすがに言えなかったようですが、友人伝いで弟の耳にも入ってしまったんです。
弟から『普通、弟の友達とやる?』と軽蔑したようなLINEが私に来ました。しかも、弟が両親にも言ってしまったようで、両親からも『実家で何してんの……』と呆れられました。
この歳でそんなことで怒られるなんてもう恥ずかしすぎて。今でも実家に帰れませんね……」
あれから3年経ちましたが、今も弟とは気まずいまま疎遠気味になってしまった、と肩を落とす恵梨香さん。
勢いでそういうことになってしまったのは仕方がないとしても、周りに言いふらされてしまうのは運が悪かったとしか言いようがありません。若いときってそういう話を他の人に話したがりがちですよね。Tさんも成人して、少しは口が硬くなっていることを願います。
―冠婚葬祭のトホホ―
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<取材・文/結城 イラスト/やましたともこ>
結城
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:
@yuki55writer