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“末期がんYouTuber”たちが余命宣告を受けても配信を続ける理由

視聴者の声が励みに。動画の収益を寄付したい

末期がん配信者

山下ゆめさん(仮名・21歳)

 これからはチャンネル登録者数を増やし、その収益を病院や医療関係施設に寄付することをモチベーションに病気と向き合っていきたいという。 「自分のことで精いっぱいだったのが、同じ病気の人たちの支えになりたいという利他の精神に変わった。SNSで発信したからこその変化です」  若い年齢での発症だったゆえに生命保険にも加入しておらず、治療費や大学の授業料(現在休学中)も含めて500万円という借金ができてしまった。それでも寄付を実現したいと願うゆめさんの思いは、多くの人の胸に響いている。 【さくらさん】 肺がん、卵巣がんで経過観察中。父親と現夫もがんに罹患。前夫は白血病で死別。「卵巣がんさくら」でYouTubeをはじめ複数のSNSで発信中 【Aさん】 さくらさんの夫。2020年秋、悪性黒色腫が脊髄内に発生する「希少がん」に罹患。国内に同じ症例がなく、治療不可となる。YouTubeチャンネル「余命宣告突破希少がんサバイバー」 【山下ゆめさん(仮名・21歳)】 2021年7月、胸が苦しくなり病院に行くと悪性リンパ腫と診断、「良くて余命3年」と宣告を受ける。現在、大学は休学中。YouTubeチャンネル「ゆめ日記」 取材・文/タカ大丸 モトタキ 和場まさみ 撮影/アセティア
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