全身転移から完治を目指す“末期がん配信者”2人が伝えたいこと
39歳の時に大腸がんステージ3bと診断
がん保険の大切さと不屈の姿を伝えたい
ニーナさんはその間、「何がなんでも生きてやろう」と自分と相性のよい治療法を探し続け、現在の免疫療法に出合ってからみるみる回復。
「腹膜と肝臓以外のがんは死滅したようです。しかしこの免疫療法、当初は自由診療で1回の費用は約100万円。それを3週間毎ですから大変でした」
多額の治療費を捻出できたのは、ニーナさんの前職が保険の営業マンで、自身も保険に加入していたからだった。
「自分と相性のよい治療法をとことん探してほしい。でもお金がなければ、それを見つけても受けられません。だから僕は、配信を通じて保険の大切さも伝えていきたいです」
実際、ニーナさんのチャンネルには、保険についてのコンテンツもあり、保険会社から講演依頼もあるという。
「もちろん一番大事なのは、自分はがんで死なないという気持ちを伝えること。がんになっても諦めないでほしいし、楽しく生きるべきだと思う」
明日の病がどうなるかは、誰にもわからない。だが、配信は末期がん患者自身と視聴者の間に、勇気と力の循環を生み出しているようだ。
【ミミポポさん(37歳)】
26歳で乳がん発症。34歳の2019年、全身骨転移、肺転移した状態で余命2か月の宣告を受ける。YouTubeチャンネル「ミミポポCH【34歳で余命宣告された私】」
【ニーナヒデヒコさん(47歳)】
’14年の大腸がんを発端に転移・再発を繰り返し現在まで7つのがんを併発。YouTubeチャンネル「7つのがんを持つ男ニーナヒデヒコの共病生活」
<取材・文/タカ大丸 モトタキ 和場まさみ 撮影/アセティア> 1
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