そして、このタイミングで池田さんは彼と婚約をすることになります。
「大学を卒業したと同時に、彼からプロポーズされ婚約しました。本来ならば素直に喜びたかったのですが、Aが彼に好意を寄せていることを知って間もないタイミングだったので、今後どのように接していけばいいかと悩む日々でしたね」
友人Aから片想いされていることを知らない彼は、近々結婚することを友人に報告します。
「結局、彼にはAの想いは伝えられませんでした。そして、彼はAに婚約報告のメッセージを入れてしまったんです。どんな反応が返ってくるのかと心配でしたが、意外にも祝福の返事が届いて、ホッと一安心しました」
そして1週間後、まさかの事実を知ることとなります。
「婚約の報告をした1週間後、Aから連絡がありました。その内容は、結婚の知らせでした。私たちよりも先に結婚していたとは想像もしていなかったので驚きでした。同時に、Aが彼に片想いしていたことが単なる噂だったのだと確信し、安堵していました」

胸を撫で下ろし、すべてが解決したと思っていた池田さん。入籍を済ませ、幸せオーラ全開で過ごしていました。しかし、思わぬ悪夢が2人を襲います。
「彼と結婚し、祝電がAから届いたんです。中身を開くと、そこには『こっちが先に結婚できてよかった』と書かれていました。明らかに私たちの結婚を喜んでいない内容で、ゾッとしました」
そこで友人Aの本性があらわになります。
「Aと仲のいい知り合いに尋ねると、彼女は私たちの婚約の知らせを聞いた瞬間、婚活アプリで新しい男性と交際し、1週間で結婚したそうです。Aよりも彼と関わる期間の短い私が、彼と結婚したことをねたんだのだと思います。そこまでして結婚マウントを取られたのは、さすがに背筋が凍りました」
その後、友人Aとは疎遠な関係に。池田さんはこれ以上何も起こらないことを願うのでした。
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<文/Honoka Yamasaki イラスト/朝倉千夏>