――磯村さん自身、ニコニコ人生センターの信者たちのように、何か狂信的になって挑戦していきたいことはありますか?
磯村:人類は宇宙には行けていますが、海底にはなかなか到達できていません(笑)。海の中には何かあると思うんです。見てはいけない何かが……。
――前人未到の何かが。
磯村:『タイタニック』(1997年)のジェームズ・キャメロン監督が、小さい潜水艦を作って地底を探索しました。彼が到達したところが限界なんです。海底世界は、宇宙に行くよりも難しいんです。きっと海底都市アトランティスが埋まっているんじゃないかな。それを信じると、狂信的に探求したいと思います。
――今回、『ビリーバーズ』では、波打ち際まで行ったのでこの先に期待ですね。
磯村:そうですね(笑)。
――磯村さんが思い描く今後の俳優像を教えてください。
磯村:少しづつですが、軌道に乗ることができているのかなと思います。その意味で『ビリーバーズ』は大きな布石です。ただ、明確な正解がないので、時代とともにいろいろと照らし合わせながら考えています。
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<取材・文/加賀谷健 撮影/鈴木大喜>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修
俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:
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