「猫は吐くもの」に疑問を感じ転院。慢性胃腸炎が発覚
そんなふぁん太くんですが、実は2020年に「慢性胃腸炎」であることが判明。きっかけは、嘔吐の回数に疑問を持ったことでした。

すぐにかかりつけの動物病院で相談をしましたが「猫は吐くものだから平気」と言われたため、通院しながら、しばらく様子見することに。
しかし、あまりにも嘔吐の回数が多くなってきたため、思い切って検査機関の整った病院へ転院。内視鏡の検査を受けたところ、慢性胃腸炎であることが発覚しました。

やがて、2日に1度嘔吐するようになり、4kgあった体重は3.4kgにまで減少。捕液の必要が出てきたため、血液検査を行ったところ、慢性膵炎も患っていることが分かりました。
現在は、膵炎向けの食事療法や投薬治療を受けながら、経過観察中です。
「通院でストレスを感じる子なので、往診してもらっています。嘔吐は週に1度ほどになり、体重は3.9kgまで戻りました」

身体に合うフードを色々試した結果、落ち着いたのはロイヤルカナンの「セレクトプロテイン」(ウェットフード)と、いなばのふりかけ。
しかし、合っていたフードが翌月になると合わない、季節によって合わないといったことが起こるため、飼い主さんは毎日、記録をとり、嘔吐の状況を分析しています。

愛が感じられる記録
「あとは、フードの温度にこだわったり、酸化しないように食べる分だけ、真空パック機で小分けにしたりしています。食べ過ぎると下痢になるので、タイマーを2時間半置きにセットし、少量ずつご飯をあげています。留守中や就寝中はセンサーフィーダーとタイマー式の給餌器を使い、時間や量の配分を1g単位で変えていますね」
細やかな配慮で愛猫の健康を維持し続ける、飼い主さんは自身がなかなか病気を発見できなかったからこそ、似た悩みを抱えている方に病院選びの重要性を訴えかけます。