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岩田剛典がどうしようもなく愛おしい…『シャーロック劇場版』が描く“ブロマンス”

岩田剛典という俳優がもたらす“映画的な力学”

Ⓒ2022「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」製作委員会 これは実際、筆者が行ったインタビューで本人に率直な感想として伝えたことである。すると岩ちゃん、「なるほど」と非常に感慨深い嘆息を漏らしていた。彼の反応をみて、岩田剛典を“振り返る俳優”だと指摘したのは、筆者だけだと自負している。この振り返り、後景への強力な引力を伴う。岩田が振り返る瞬間には映画的な瞬間が画面上に宿る。彼自体が引力となって、映画を向こう側から引っ張りだしたといってもいい。  岩田剛典という俳優がもたらす映画的な力学は、いつの日か、画面を越えて映画界にも地殻変動をもたらすのかもしれない。若宮潤一は、その端緒を垣間見せ、この夏を代表する記念碑的なキャラクターとなった。 【関連記事】⇒岩田剛典、俳優としての悩みを明かす「セルフイメージを捨て去ることは難しい」 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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