――預けられている間、子どもたちはどんなことをしているのでしょう?
四辻「その日の流れとしてお食事、おやつなどの時間はあるんですけど、基本的には自由遊びですね。みんなで一緒に何かをするってことはなくて、本人たちのやりたいことをやれるように、スタッフがサポートしたり見守っているような感じです」
――オモチャや絵本などの用意もあるのですか?

プラレール設置を含めたおもちゃイベントを受託する「ぺたぞうでんしゃ王国」の、ぺたぞうさん(@pettanesa)が設置してくれた立体プラレール。
四辻「その日の人数や性別に合わせてスタッフが用意してくれてます。キャリーケースいっぱいに入れて運んでるんですよ。勝どきの学童保育施設だと、そこのオモチャを借りることもできます。大きいイベントの時は、電車のオモチャのプラレールを巨大な立体に組み上げたものを、プラレーラ—さんがご厚意で設置してくれることもあります」
――それは子どもたちも喜びそうですね! コロナ対策も万全なのでしょうか。
四辻「一般的なものですが、入室時の手洗いやうがい。体温測定は以前から行ってます。あとは換気・消毒もしっかり。一般の保育園と同じレベルの衛生管理ができるようにしています。また、小学生以上の子どもは基本的にマスクを着用してもらっています」

みんなでランチタイムの様子。
――「同人イベントのための託児」ということに対し、風当りはありませんでしたか?
四辻「子どもを趣味のために預けるって、日本ではあまり一般的ではありませんからね。『イベントくらい我慢したら』『趣味より子ども優先でしょ』なんて声は無くはなかったと思います。でも、私たちは子どもを放っておこうという考えではないんです。
子どもも大事だし、ママさんの心の自由も大事。楽しんでリフレッシュすることで、ママさんの気持ちが安定すれば、それが子どもの幸せにも繋がるはずだと考えています」
――子育てという大変な仕事をしているなら、息抜きだって必要でしょう。理解して欲しいですよね。
四辻「それでも、この5年の間に風当りはかなり弱まってきました。子育てがいかに大変であるかの理解が進んできたんだと思います。その上で趣味を満喫するためにも、みんなで子どもを集めて預ければ金銭面でも安くなるし、困っているママたちへの助けにもなるという思いでここまでやってきました」