あえて“夫の部下”と不倫する、34歳女性の胸のうち「罪悪感より爽快感が大きい」
既婚者が配偶者以外と肉体関係を持つのが、不倫。
どんな言い訳をしても世間では正当化できないつながりは、相手がほしいなと思ってもなかなか行動に移せない人が多いのではないでしょうか。
一方で、後ろめたい関係とわかっていてもあえて身近な人に手を出し、配偶者へのストレスを晴らそうとする人もいます。
山本明美さん(仮名・34歳)の不倫相手は、なんと夫の部下にあたる男性。
「罪悪感ですか? あるといえばありますけど、元はといえば夫が悪いので爽快感のほうが大きいですね」
そう話す明美さんは、どうして不倫に走ったのでしょうか。
明美さんは夫とふたり暮らしで、子どもはいません。
お互いに同意して夫婦ふたりきりの結婚生活を送っており、明美さんは夫が社長を務める工務店で経理を担当しています。
夫の会社は業績が良く、友人からは「ほぼ専業主婦だね、羨ましい」と言われることもある明美さんでしたが、外向きはともかく不満に思うのは夫の態度でした。
「夫は自分で工事もするけど、大卒で頭がいいんですよね。私は短大でたまたま経理の勉強をして、卒業後もずっとそういう仕事をしていたから今の会社でも役に立っているけど、夫は私の学歴なんかを前から馬鹿にしていて……」
大きな仕事が無事に終わり、自宅に従業員を招いて飲み会を開くときなど、「こいつは経理しかできないからな」「俺のほうがもっと要領よくできるけど、時間がないから仕方なく任せている」など、つまみを作りビールを運ぶ明美さんをネタにしてはひとりで盛り上がっているそうです。
「私は普段から言われ慣れているからまだ我慢できるけど、かわいそうなのは聞かされている社員の人たちですよね。社長だから相手しないといけないけど、私がすぐそこにいるんだからそれも失礼だって普通は思うじゃないですか」
気まずそうにこちらを気にしては、夫の言葉に曖昧(あいまい)にうなずく皆さんを見るのが本当にストレスだったと明美さんは話します。
“夫に馬鹿にされる妻“がどんな目で見られるか、想像すると従業員の前に出ていくのも嫌で、普段は自宅の仕事部屋でパソコンに向かっているそうです。
そんな彼女の日常は、ひとりの男性従業員の登場で一気に色を変えます。
その日は、作業が遅い時間までかかり「何か食わせてやってくれ」と夫が連絡もなしに数人の従業員を自宅に連れてきたため、明美さんはキッチンでひとり奮闘していました。
こんな唐突な出来事も、自分は偉い人間なのだと従業員にアピールするためだと明美さんはわかっていて、急な要求でも反抗する手段がないまま大慌てで冷蔵庫を開けたといいます。
「腹が立つけど、実際に連れてきちゃったのだから作らないわけにはいかないですよね」
エプロンをつけてフライパンを出す明美さんの背中に向かって、「金の管理以外でも役に立てよ」と夫が言い捨てるのも、傷つくけれど無視することしかできませんでした。
【関連記事】⇒妻を苦しめ続けたモラハラ夫がドン底へ。離婚後に叫んだ“まさかの言葉”|ドラマ『シジュウカラ』