辛かったイヤイヤ期「できること」に目を向けるように
――イヤイヤ期の様子が描かれていましたが、よいたんが自虐的な発言することは、親としては辛かったのではないでしょうか?
まぼ:かなり辛かったです。親が自分を愛していることを知っているからこそするのかもしれません。
「そんなことをしないでほしい、ママは悲しいよ」と話しをしても、繰り返してやってしまったりしていました。
やめるように厳しく言ったり、「大事なよいたんだから自分を傷つけることはやめてね」と話をしたり、ありとあらゆる方法を試しました。
でも結局は時間が解決した部分が大きかったと思います。
――誰かに相談したりアドバイスを受けたりしましたか?
まぼ:私の母がよいたんが自虐的なことをするのを見た時、私に「もうちょっと許すようにしてあげたら」と言ったことがありました。
私が「食事を残さず食べる」などのしつけに厳しいところがあるので、「
あまり厳しくしなくていいんじゃない? よいたんは色々なことができているよ」と教えてくれました。
私としては、「注意するべきことを見逃したら息子がダメな方向へ行ってしまうんじゃないか」という強迫観念があったんです。だけど「
まだできないのは当たり前だし、今は沢山のことができるようになっているな」と思って、注意していたことを許すようにシフトチェンジしたことで、少しずつ状況がよくなっていきました。
――妹のしおさんが生まれたことで、よいたんにどんな影響があったのでしょうか?
まぼ:妹が生まれる前によいたんの気持ちが荒れてしまった時期は「今までとは全然違う息子になってしまった」と感じてショックを受けたこともありました。でもそれは
成長に必要な過程だったと思います。
今はすごく妹を可愛がってくれています。先日、よいたんのお友達と、よいたん、しおさん、私の4人で公園に行った時は、友達がいても妹とも一緒に遊んでくれていました。ちゃんと滑り台を一緒に滑ってあげたり、お砂場遊びを教えてあげたりしていて「偉いなあ」と思いました。
――2人目の出産後に復職されてから、生活の変化はありましたか?
まぼ:最近、しおさんをやっと電動自転車に乗せられるようになりました。前にしおさん、後ろによいたんを乗せて移動できるようになったので少しは楽になった気がします。
でも最初に2人乗せた時は怖かったです、バイクみたいな重さがあるので万が一倒れたら1人で起こすのがものすごく大変だと思います。
――2人の育児をしながら仕事や執筆をするのは大変ではないですか?
まぼ:よいたんが生まれた時の大変さが50くらいだとすると、しおさんが生まれて一気に200くらいに上がって、今は100くらいに下がってきた感じです。2人目出産前と比べるとハードですが、マックスの状態と比べると今は楽になったと感じています。
夫の協力やよいたんのお兄ちゃんぶりのお陰もありますが、会社で働いたり、漫画のお仕事をしたりして
「お母さんだけじゃない時間」がもらえることが自分の救いになっていると思います。