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岩田剛典、新曲『Ready?』の疾走感がたまらない!リスナーももう「止まれないよ…」

アーティストとしての岩ちゃんが思い描く音像

 岩ちゃんがソロで歌唱を披露したのは、味の素AFGのCM『「ブレンディ」スティック 朝オーレ!』篇だった。それが2018年10月のこと。この年の1月に公開された短編映画『SWAN SONG』では、作詞家・小竹正人の歌詞世界を映像化する「CINEMA FIGHTERS」内の一篇として、氷河期が到来した世界で主人公・アサヒを演じた。  レコード会社との契約寸前だったアサヒは、映画冒頭からギターを手に温かみのある演奏で氷の世界を一時でも溶解した。映像作品として確認できる限りでは、今となっては今作が岩ちゃんのアーティスト・デビューの芽吹きを記録した作品だと解釈できる。  そんな回想を交えながら「Ready?」を聴くと、ここにはひとりのアーティストの明確な意図と表現性を感じずにはいられない。ゆったりとチルな雰囲気だった「korekara」からは大きくダンサブルに旋回した感があるけれど、そこに感じるのはチルからメロウ(円熟)に格上げした品格である。岩ちゃんが思い描く音像はこの先、よりメロウに洗練されていくのだ。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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