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「デリケートゾーンを洗うときは専用の石けんを使うべき?」医師が答えます

女性なら誰しも感じる「おりもの」の悩み。生理周期によって変化するのが当たり前なので、おりものの変化を感じても、婦人科に行くべきなのか悩んでしまいますよね。
デリケートゾーン

※画像はイメージです(以下、同じ)

女性の心と体にまつわる疑問点への答えが多く掲載された新著『オトナ女子をラクにする心とからだの本』が話題の、女性のための総合クリニック・イーク表参道の副院長の産婦人科医の高尾美穂先生が「おりもの」への疑問を解説してくれました。
『【女性ホルモンにいいこと大全】オトナ女子をラクにする心とからだの本』高尾美穂

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「おりもの」は生理周期や体調によって変化する

そもそも「おりもの」とは、膣(ちつ)に存在する分泌物(ぶんぴつぶつ)。膣には自浄作用があり、常に酸性に保たれることで、雑菌の繁殖を防いでいます。健康な状態のおりものはヨーグルトのような酸っぱいにおいがあります。 おりものの異常というと、性感染症が真っ先に疑われることもありますが、そうとは限りません。過労や風邪などで菌に対する抵抗力が低下すると、もともと存在している雑菌が増え、おりものに変化が見られることがあります。

性交渉がなくても現れる異常

以下のような症状は一般的には自然と元に戻っていきますが、数日以上続き、においやかゆみが気になるようであれば婦人科を受診しましょう。 ●カッテージチーズのようなおりもの→カンジダ膣炎・外陰炎の疑い カンジダ菌は常在菌ですが、疲労の蓄積や、抗生物質を服用しているとカンジダが増え、症状が出ることがあります。 おりものシート●ピンクや茶褐色のおりもの→不正出血のサイン 子宮や子宮頸部の異常、ホルモンバランスの乱れが主な原因。ただし、排卵期出血といって、排卵期、エストロゲンが一時的に減ると出血するケースもあります。 ●黄色や緑色のおりもの→細菌性膣炎の疑い 体の抵抗力が低下し、大腸菌やブドウ球菌のような一般的な細菌が繁殖して起こる膣炎のこと。一般的には自然と元に戻っていきますが、数日以上続く場合は、婦人科で膣を洗浄し、膣錠で炎症を抑えます。
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デリケートゾーンを洗うときは専用の石けんを使うべき?
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