Love

Vol.23-1 新婚なのに接触拒否…12歳下の腐女子と結婚した男性の「地獄の結婚生活」

あらゆる不快が僕のせい

 ところが、交際は決して順風満帆ではなかった。 「彼氏彼女の関係になった途端、凛子は不機嫌のかたまりみたいになりました。趣味の話をするとき以外は、基本的にネガティブな感情を僕にぶつけることしかしない。疲れた、お腹が空いた、暑い、寒い、店が混んでいて嫌だ、電車内の赤ん坊がうるさい、上司がムカつく、あんなやつ死ねばいい……。自分が被るあらゆる不快が、まるで僕のせいであるかのように※写真はイメージです 付き合って最初の誕生日のこと。 「彼女が前々から欲しがっていた高級ヘッドホンをプレゼントしたんですよ。アニソンをいい音で聴きたいと言っていたので。でもカフェでそれを渡したら、突然彼女の顔から表情が消えて、押し黙ってしまったんです。僕はわけがわからなくなって、『どうしたの?』と何度も聞いたんですが、何も答えない。ヘッドホンの箱を手に取っては置き、手に取っては置きを何十回も繰り返し、天井のほうを見て考え込んでいる。そのまま15分くらい気まずい時間が流れました」  定岡さんがおずおずと「今日はもう帰ろうか?」と言うと、ようやく凛子さんが口を開いた。 「普通……誕生日って、指輪とかアクセサリーとかじゃない?」  恨みに満ちた、鬼の形相で定岡さんを睨みつける凛子さん。顔は上気して真っ赤。目には涙が溜まっていた。 「睨み殺されるかと思いました。凛子は『自分が思っていたことと違う』という状況に、尋常でないストレスと激しい怒りを感じるんです

「私を意思決定に巻き込まないで」

 凛子さんは、何かにつけて「自分の責任で物事を決めたくない人」だった。 「デート中にどこでご飯食べようか、何食べたい? と聞いても絶対に答えない。なので僕がその場で調べてどこかの店に入ると、必ずああだこうだと文句を言う。内装が汚いね、店員の態度が気に入らない、味が好みじゃない、この料理でこの値段は高すぎる、はずれだね。店を選んだ僕の責任だと言わんばかりの恨み節で」  それがあまりに何度も続いたので、定岡さんはあるとき、恐る恐る言った。「だったら今度からお店は一緒に決めようよ」。すると、凛子さんは激怒してこう言った。 「私を意思決定に巻き込まないで」  どういうことか。 「自分が意思決定に入っていなければ、僕に対して一方的に文句が言えるけど、一緒に決めてしまったら、文句が言えなくなる。それが嫌だということです」  あまりにも自分勝手すぎるが、それが凛子さんのデフォルトだった。
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「性的欲求を抱くことが信じられない」
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