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Vol.23-1 新婚なのに接触拒否…12歳下の腐女子と結婚した男性の「地獄の結婚生活」

新婚なのに身体接触を拒否

布団でキスしようと寄り添ったら、首をガッとつかまれて怒鳴られました。『洋平さんはウキウキしてるかもしれないけど、私はそれどころじゃないの! いっぱいいっぱいなの!』。そう言ったあとは僕の服をぎゅっと握りしめ、小刻みにブルブル震えてるんです。こりゃあ駄目だと思ってそのまま寝ました」  その日を境に、凛子さんは定岡さんとのセックスはもちろん、身体接触も避けるようになる。しかも凛子さんは、定岡さんと一緒に過ごす時間をまったく作らなくなった。 「凛子は土日をすべて同性の腐女子友達との予定で埋め、僕と過ごす時間を徹底的に削りました。もう少し一緒に過ごす時間を確保してほしいと言うと、何を言ってるんだという表情でこう言われました。『家でずっと一緒にいるのに、そのうえ一緒に出かけるなんて理解できない。私はあなたと一緒に何かしたいわけじゃない。私の時間を盗まないで』と」 ぼくたちの離婚 Vol.23 前編

まさかの「子供が欲しい」

「時間を盗む」とは穏やかではない。面食らった定岡さんが「じゃあ、なんで籍を入れてもいいなんて言ったの」と抗議すると、凛子さんは怒りを爆発させた。 「今まで散々我慢してきたんだから、予定くらい入れたっていいじゃない! 家でまで気を遣いたくない!」  何が何だかわからない。そもそも交際を持ちかけてきたのは凛子さんのほうだ。“我慢”させるほど拘束した覚えもない。そもそも交際中も月に1度か2度程度の頻度でしか会っていないのだ。  この結婚を続けるのは難しい。定岡さんがそう感じ始めた矢先、信じられない言葉が凛子さんの口から発された。 「子供が欲しい」 ◇後編「「私をレイプするわけ!?」触られたくないけど子は欲しい妻が夫に隠した「真意」」に続く。 ぼくたちの離婚 Vol.23 「結婚してる私」でありたい 前編】 <文/稲田豊史 イラスト/大橋裕之 取材協力/バツイチ会>
稲田豊史
編集者/ライター。1974年生まれ。映画配給会社、出版社を経て2013年よりフリーランス。著書に『映画を早送りで観る人たち』(光文社新書)、『オトメゴコロスタディーズ』(サイゾー)『ぼくたちの離婚』(角川新書)、コミック『ぼくたちの離婚1~2』(漫画:雨群、集英社)(漫画:雨群、集英社)、『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』(PLANETS)、『セーラームーン世代の社会論』(すばる舎リンケージ)がある。【WEB】inadatoyoshi.com 【Twitter】@Yutaka_Kasuga
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