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船橋屋の“逆ギレ恫喝問題”で気づいた…和菓子店が愛され続ける4つの条件

4.健康効果を手軽に味わえること

飲むくず餅150g(375円)。大容量タイプの520ml(1300円)もある

飲むくず餅150g(375円)。大容量タイプの520ml(1300円)もある

 くず餅が和菓子で唯一の発酵食品であることを実感しやすい「飲むくず餅」が登場しています。  船橋屋のくず餅を食べると何故か調子が良い!というお客の声から生まれたくずもち乳酸菌が入ったドリンクで、原料は水、米、乳酸菌のみ。常温保存が可能で、無添加、砂糖不使用、グルテンフリーといったヘルシーさを、手軽な飲料で実現させている点が成功する条件のように感じます。  同店ではドリンクの他にサプリメントも発売しています。継続しても実感がない時代はもう終わり。安心かつ手軽に取り入れて健康効果を実感できるような食品がますます注目されていくに違いありません。
くず餅は1人分から購入可能になっている

くず餅は1人分から購入可能になっている

 最後に……。船橋屋のくず餅は、個人的には日本一のおいしさであると思います。しかしながら、老舗の歴史や商品へのこだわりと並んで重視されているのが、お店(企業)の姿勢や情報発信力。  おいしいものを作り続けているから大丈夫という社会ではなくなっていることを、今回の船橋屋問題で再確認させられたように思います。新社長には創業家ではない執行役員企画本部本部長だった神山恭子氏(40)が就任。船橋屋の今後をじっくり見守っていきたいと思います。
船橋屋亀戸天神前本店

船橋屋亀戸天神前本店

<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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