楽しい誕生日デートを過ごせるはずが、一瞬でどん底に突き落とされたという秋華さん。

「好きなものを否定されるのはとても傷つきました。でも夫と喧嘩したまま今日が終わってしまうのも嫌だった…夫とのことは大好きだったから、それなら私が折れるしかないかなって思いました」
結局そのあと、秋華さんは一度帰宅してメイクを落とし、ヘアセットも変えたといいます。
結局バッグを買ってもらう時間はなくなってしまったものの、無事にディナーには行けたという秋華さん。しかし当時を思い出すたびに「全然楽しくなかった」と感じるのだそう。
「楽しくないですよね。好きなものを否定されて、朝から頑張って準備したのに全部意味がなくなって、慣れないメイクでディナー…正直ご飯の味も分かりませんでした」
それ以来、秋華さんは夫の前でギャルメイクができなくなったといいます。
「思い返せばデートのたびに、夫は私の隣を歩くのを嫌がっていたように感じます。私が30歳を迎えることでますますギャルメイクへの抵抗感が強まったのでしょう。
好きなものを我慢するのは苦痛ですが、夫とこれからも仲良く暮らしていくなら仕方ないのかなって…。今は今日みたいに夫がいない場所で、ギャルメイクをコッソリ楽しむのがストレス発散になっています」
現在は苦手なナチュラルメイクも、夫のために頑張って挑戦しているという秋華さん。しかしギャルメイクのときのほうが自分らしくて好きだと、少し寂しそうに語ってくれました。
―シリーズ「ヤンキー・ギャル・コギャル」―
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<文/横山すじこ イラスト/やましたともこ>