「保護者全員が不満をたくさん抱える中で、お酒が入ったお父さんたちが余計にヒートアップして、お互いを小突きあう喧嘩が勃発してしまって。最初は『カメラの三脚が邪魔なので、どかしてほしい』というところから、『なんで俺だけ注意されるんだ』『ほかのやつ全員にも言えよ』と熱が入ってしまったようです。
お酒が入っているから言葉もきつくなり、腕をつかんだり服を引っ張ったり……。しまいには、
大声で叫びながら、周りの缶やビデオ機なども投げつけ合う始末。それを見たご高齢のご婦人が、『学校に酔っ払いの変質者が乱入してきた!』と勘違いしてしまって、通報されて警察沙汰になったんです」

酔っ払いの変質者! 勘違いじゃなくそのまんまかも。恥をかくのは子どもたちなのに……。
「本当そうですよね。でも運動会で警察沙汰って、どんだけ治安悪いのって(笑)。もう笑うしかないですよ。子どものために必死になる親の気持ちも分かりますが、結局それは子どもたちのためじゃなくて、親が満足したいだけなんですよね。自分もいつかそうならないように、気を付けたいと思います」
コロナ禍で運動会の観覧ルールはいろいろと変わりましたが、警察沙汰はさすがに行き過ぎです。最近では保護者が平等に撮影するために、教室の一部を撮影部屋として開放したり、保護者の参加自体をなくす学校も出てきているとか。親たちも、力を入れる方向性を今一度見直したいものですね。
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<取材・文&イラスト 赤山ひかる>
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赤山ひかる
奇想天外な体験談、業界の裏話や、社会問題などを取材する女性ライター。週刊誌やWebサイトに寄稿している。元芸能・張り込み班。これまでの累計取材人数は1万人を超える。無類の猫好き。