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実写『耳をすませば』開始5分で心がスッと閉じた。主人公のまさかの行動に衝撃…

柊あおいの青春恋愛漫画『耳をすませば』の10年後の世界を描いた実写版映画が公開となりました。 耳をすませば 実写映画『耳をすませば』といえば、1995年スタジオジブリによってアニメ映画化され、大ヒットした超名作。25歳の月島雫と天沢聖司は一体どうなっているの?ジブリファンは納得するの?年収は?彼氏は?さっそく調べてみました!

映画開始約5分で心がスッと閉じた熱唱

主演は、清野菜名と松坂桃李ですが、俳優や監督の説明は他のレビューで読んでいただくとして、さっそく感想を書きたいと思います。 まず、冒頭でジブリ版天沢聖司が雫に告白をしたあの美しい丘が登場。「アニメの通りだ!」と感動するものの、そこで大人になった雫が「翼をください」を1人で熱唱します。 映画開始約5分で心がスッと閉じるのを感じました。こればっかりは好みの問題なので仕方がないのですが、私は野外でそこそこの声量で独唱する人間が苦手なので、その後も大人版雫を見る時は白目と黒目が反転したままでした。
有給をとるだけで怒鳴り散らされるブラックな出版会社に就職した雫。90年代後半の中小企業ではこうした光景は当たり前だったでしょうから、パワハラ上司の描写にはリアリティがあります。雫が怒られるたびに、なんとなくいいことを言ってるっぽい雰囲気のアドバイスをくれる会社の先輩も、当時はたくさんいたのでしょう。
一方、チェロ奏者になった天沢聖司は、イタリアで4人の楽団を組み、几帳面なリーダーとして頑張っていました。余談ですが、イタリアのシーンは和歌山県にある「ポルトヨーロッパ」というアミューズメントパークで撮影されたそうです。これから見る方は、「ここ和歌山なんだ…」と思うことで軽い脱力感を味わえると思います。

とにかく回想が多い。いじけ続ける主人公

何度も差し込まれる中学校時代の回想シーンは、非常に面白いです。何故ならジブリ版をなぞっているから。 猫のムーンとの出会いのシーンや、神社で杉村が雫の手をとるシーンなど、印象的な場面を忠実に再現していて、ファンとしてはかなり嬉しかったです。
でも、とにかく回想が多い。それはもういいから10年後のストーリーを見せてくれと思うのですが、大人版の雫はひたすら「夢」とか「心」とか言いながらいじけ続け、なかなか話が進みません。
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やっとイタリアへ渡った主人公だが…
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