でもなぜ、葵さんは執着してしまうのでしょう。マレーシア在住の社会心理学者の渡部幹教授にこのような女性の心理を解説してもらいました。

「この男性はただコンプレックスの強い気分屋のわがままというだけで、複雑でも何でもないのです。このような厄介な男性はある種の女性たちの心をくすぐり、女性は厄介な男性を読み解いてこそ手柄を感じてしまう。こういった女性は難解なゲームに挑むマニアのように男性を解読しようと粘ってしまう。でもそれは
男性自身が変わらないかぎり女性には一生解けないゲームですよ」
いまだ未練がましく執着している葵さんはどうしたら良いのでしょう。渡部教授に聞きました。
「結婚にしろパートナーにしろ、お互いの関係性で最も大事なのは我慢ではなく受容です。互いに常に相手を裁き、責めているようでは続きません。相手がDV男ならなおさら、我慢を元には成り立ちません。そのような関係性になってしまう場合は“離れる”以外に互いの幸せはないのです」