友人の発言にキレた男性のひとりが「ちょっと美人だからって調子に乗るなよ!」と応戦。その瞬間にプツっと切れた友人は、とんでもない行動に出ます。

よく冷えたジントニック
「
友人は手に持っていたグラスに入っていたお酒を、その男性に思いっきりバシャ!っと豪快にかけてしまいました。お酒をかけられた男性は、たっぷり入ったチューハイを真正面からまるかぶり。ビシャビシャになりました」
ドラマのシーンでは何度も見たことがあったけれど、本当にやる人がいるとは想像もしなかった吉川さん。一瞬何が起こったか分からず、呆然としていました。
「男性陣もビックリしてフリーズしていました。お酒をかけられた人も、怒るより先にア然としていて、周りのお客さんも何があったのかとこちらを見ていました。視線が痛かったです」
そして、お酒をかけた張本人の友人は、驚くみんなをよそに「瑞希、帰ろ」とさっさと席を立ち、涼しい顔で店を出てしまいました。男性陣の応酬が怖くて、彼女を追いかけ、逃げるようにその場を去った吉川さんですが、心臓はバクバク。
「頭が大混乱なわたしをよそに、友人はケロッと『
あースッキリした、どこかで飲みなおそう』と言い出しました。友人の大胆な一面を見て、ビックリするやら頼もしいやら。ある意味忘れられないクリスマスになりました」
楽しい合コンのはずが、まさかの修羅場になったクリスマス。その後友人は素敵な彼氏ができ、すっかり穏やかになったそうです。
―シリーズ「冬の恋愛、悲喜こもごも」―
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<文/塩辛いか乃 イラスト/朝倉千夏>
塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。
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@yukaikayukako