元彼を気にしたまま付き合いを続けることはできないと思った由紀子さんは、早めにお別れを伝えようとAくんをご飯に誘います。

「ちょうど来週はクリスマスだったので、その前にお別れしようと思っていました」
しかし、Aくんとの会話により、別れを伝え辛くなってしまいます。
「会話の中で、Aくんの親しい友達が失恋したことが分かりました。そしたらAくんが『こんな時期に独り身って辛いよな…。あいつ大丈夫かな…』って言っていたんです」
「確かにこんな時期に振られたら寂しいし、嫌な思い出になるかも知れない…」と考えた由紀子さん。
「Aくんは優しいし、嫌いじゃないんです。できるだけ傷つけなくなかったし、私の都合でお別れするので、せめてクリスマスが終わってからにしようと思いました」
そしてクリスマス当日、前々からAくんが予約していてくれていた、高級レストランのディナーに出かけます。
「とりあえず今日は穏やかに過ごそう…と思っていたんです。でも、予想外のハプニングがありました」
ディナーがひと段落した頃、Aくんはおもむろにカバンの中から小箱を出し、由紀子さんにプレゼントしました。
「私、なんにもプレゼントを用意してなかったんですよ…!それだけでも申し訳ないのに、開けてみたら、高級ブランドのネックレスだったんです」