26日『エルピス』最終回はどうなる?! 未解決の“2つの問題”をふり返る
放送される度に大きな反響を巻き起こしているドラマ『エルピス』(カンテレ・フジテレビ系)。ついに12月26日の放送で最終回を迎えるが、まだまだ解決していない部分が多く、最終回で全てが描かれるのか今から緊張してしまう。改めて、未解決の問題をまとめたい。
まず、浅川恵那(長澤まさみ)と岸本拓朗(眞栄田郷敦)が巨大な闇と直面するキッカケとなった、八頭尾山連続殺人事件の被疑者であり、死刑判決を受けた松本良夫(片岡正二郎)の行く末である。
松本が逮捕されるキッカケとなったのが、2006年に井川晴美(葉山さら)が殺害された事件。しかし彼女のスカートから検出されたDNAと、2018年に殺害された中村優香(増井湖々) のマフラーから検出されたDNAが一致している。チェリーさんこと大山さくら(三浦透子)の主張通り、松本が冤罪であることが確定。また、松本が逮捕された際に取り調べに関与していた刑事・平川勉(安井順平)の証言により、現副総理の大門雄二(山路和弘)と“仲良し”の本城総一郎の長男である本城彰(永山瑛太)が真犯人であることが明らかになった。
とはいえ、8話で『週刊潮流』の編集長・佐伯(マキタスポーツ)がDNA鑑定の結果を報道しようとするも、その直前に優香が年齢を偽ってデリヘル勤務していたことを報じる“印象操作”が行われ、掲載は取り止め。松本を救う決定的な証拠は封殺されてしまい、いよいよ「積み」となった。彰は逮捕されるのか。そして、松本の無実が明らかになり、チェリーさんと再会できるのか。最終回の大きなポイントと言える。
9話で殺された大門の娘婿であり、秘書を務めた大門亨(迫田孝也)の死の真相が追及されるのかも気になるところ。
手詰まりだった拓朗だったが、元上司の村井喬一(岡部たかし)に紹介された亨から、大門が派閥議員によるレイプ事件をもみ消した過去を聞かされる。そして、松本冤罪の真実を報じる芽を度々摘んできた大門に矛先を向けることを画策する拓朗。亨と協力して、この事実を告白して大門を追及しようとするが、その直前に亨が殺されてしまい、またしても松本を救うための道が閉ざされてしまった。
亨には死亡フラグがビシビシ立っており、多くの視聴者も彼が殺されることへの心の準備はできていた。しかし、チャイムが鳴って玄関のドアを開けた瞬間、外に引きずり出されて、すぐに葬式のシーンに切り替わった展開の早さは衝撃的。血が飛び散るような猟奇的な殺人シーンとは違う、これまでに感じたことのない恐怖を覚えた。
告発を恐れた大門によって殺されたことは明白であるが、亨の死もなし崩しに過去のこととして葬られてしまうのだろうか。亨は9話のみの登場であり、最終回でしっかり描かれる可能性は低い。それでも正義の心を持った勇気ある人間の死の真相はもちろん、もみ消しの事実も白日の下にさらされてほしい。
死刑囚・松本良夫は釈放されるのか
大門の娘婿“亨”殺しの犯人は捕まるのか?
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