Love

「優しい夫と魅力的な恋人、私にはどっちも必要」身勝手な40歳妻の結末は

 売れっ子スタイリストとして活躍するカレンさん(40歳・仮名)は、10年前の恋が忘れられないでいる。優しい夫がいながら、7歳下の男性・ケン(仮名)の身体に溺れ、はまっていったのだ。しかしある日「ごめん、もう無理だから。結婚するからもう会えないです」と突然別れを告げられる。
落ち込む女性を心配する男性

写真はイメージです(以下同じ)

 しかも彼女は、ケンに仕事を依頼して20万円を前払いしていたのだが、仕事の納品もないままにお金だけ持ち逃げされてしまった。 【前編を読む】⇒不倫相手にお金を持ち逃げされた40歳妻「優しい夫のもとで今は幸せです」

セックスレスの夫と濃厚不倫相手、2人いてほしかった

「ケンと知り合ってからの私は、前より外出が増えていました。でも、スタイリストですから、もともと外出が多くて不規則な仕事。それに夫は、私の仕事や友人関係を詮索(せんさく)する人ではないんです。  私たち、仲はいいけど、日々の暮らしはそれほど一緒じゃなかったんですよね。彼も仕事が忙しいから、毎日家でご飯を食べるとも限らない。私は私で、泊まりの仕事もある……なので、不倫を隠すのはすごく簡単なことでした」  それにもう、夫とはすでにセックスレスだった。そういう要求をされることもない。今考えてみると、もしケンと会っていた頃に夫から要求されていたら、なにか理由をつけて断っていたかもしれない。 「私たちもの場合は、もともとセックスレスだったことで、喧嘩もせずにいられたし、不倫もばれにくかったのかもしれません。人間としては信頼していましたので、心穏やかに一緒に住んでいられたのです」  当時のカリンさんは、とにかく仕事は上り調子。ケンという、身体の相性のいい魅力的な男子を見つけて毎日が楽しい。夫との安定の関係も続いていて、“すべてが自分にとっては必要”と感じていたそうだ。

気づけば、不倫相手の知り合いをひとりも知らなかった

 ケンと、共通の知り合いはほとんどいなかった。出会いの場であった異業種交流会の主催者さえ、ケンとは知り合いではなかったのだ。  当時、マスコミ関係の大きなパーティーが数多く開催されていた。SNSやブログで告知されているのを見つけて申し込めば、誰でも参加できた。ケンと出会ったパーティーも、そうだった。  最近なら、FacebookなどのSNSでパーティーの参加者を集める主催者も多く、参加者の身元を把握しやすい。が、10年前くらいはまだ主催者が自身のサイトの掲示板やメルマガ、ブログなどで告知をするケースが多かった。そして、多くのイベントは、参加者が身元を知らせなくても当日に飛び入りで参加できた。なので主催者すら参加者を把握しきれていないことが多々あったのだ。  そんな中でカリンさんとケンは、まるでドラマの主人公のように、ふいに知り合った。そしてあっというまに別れがやってきたのだ。 お酒を飲みながら話すカップル「今思えば、なぜ私はケンに聞かなかったんでしょうね。誰の紹介でこのパーティーに来たのって。私はスタイリスト仲間に誘われて参加していて、ケンから私たちに声をかけてきたんです。そのとき、ケンはひとりでした。普通はああいうパーティーってひとりでは参加しないですよね。誰と来ていたんだろう……」
次のページ 
「私は彼の身体に溺れた、ただのメスだったのかもしれない」
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ