騙されたのかもしれない、でもまた誘われたらついていく
今でもたまに、ネットで彼の名前を検索してみるそうだ。少しめずらしい、彼のフルネーム。だが、なぜか1件もヒットしない。ウェブ制作を続けているならひっかかりそうなものだけど、と、不思議に思うそうだ。
最近また、仕事のステージがあがった。今までもおつきあいのあった有名芸能人に、普段のバラエティ番組出演のときだけでなく、ドラマや映画のときにも呼ばれるようになったのだ。そして、相変わらず、夫は優しい。

「今夜は、私たちの思い出の一つ星のレストランにでかけるんです。夫は外にセックス相手がいるかもしれないと思うこともありますが、気にならないです。むしろ、ちょうどいいとすら思います。
でも、
もしまたケンとどこかで再会したら、迷わずまた彼との関係を求めますね。そして、夫ならケンとの関係を知っても許してくれそうな気もするんです。優しい人ですから」
カリンさんの今の気持ちを聞いて、少し身勝手な気もした。でも、時々こういう女性は存在する。恋愛においては、男性より女性のほうが残酷な一面を持っているのだ。でも、そういう女性を超える冷酷な男性も、いる。ケンのような男性だ。
彼は、二度とカリンさんの目の前にあらわれないよう細心の注意を払っていると思うのだ。そして、そんな男性だからこそ、女性は永遠に追いかけたくなるのかもしれない。
<文/安藤房子>
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