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「90分15000円で、私たちは何を売ってるんだろう」女性向け風俗のスタッフが目撃した“事件”<マンガ>

セラピストに入れ込みすぎてしまった女性

以前、出張ホストを依頼している女性と会ったことがある。彼女は、バリバリのキャリアウーマンでかなりの高サラリーなのだが、仕事が忙しすぎて恋人ができない。つきあったとしても逆に恋人がうっとうしくなってしまう。そこで出張ホストを頼んだのだ。彼は彼女の好みにドンピシャで、彼女は疑似恋愛を楽しんでいた。だが、だんだんと彼への恋心が強くなっていった。 『女性に風俗って必要ですか?』仕事の帰りにふと空を見上げると、きれいな月が出ていた。「月がきれいだよ」と彼に言いたいが、連絡できない。事務所を通さない限り、彼とは話せないのだ。そのとき彼女は「彼と自分の距離」を痛切に感じ、逆に入れ込みすぎていたことを悟ったという。 女風も同じなのだろう。

女風のセラピストが『なりたい職業』であってほしい

「とにかく毎日、いろんなことがあるので、仕事をしていて飽きることはありません。私自身、いくつか店を変わっていますが、どこであってもいろいろなことが起こる。ただ、今になって思うのは、確かに風俗ではあるけれど、実は大事な仕事なのではないかということです。男性用風俗のことはわからないけど、少なくとも女風は大切な仕事。 だからこそ、男性には女風のセラピストが『なりたい職業』であってほしいし、女性にとっても生活を潤わせる大事な場になってほしいと思っています」 人間の根源的な欲求を扱っているだけに、喜びも哀しみもせつなさも、ありとあらゆる感情が渦巻くのが「風俗」の現場なのかもしれない。そこで吉岡さんは、今日も「名前をつけられない大事な何か」を売っていると痛感している。 【第1回を読む】⇒“女性向け風俗”の男性セラピストは「みんなエロまじめ」女性を満足させる秘訣は<マンガ> 【第2回を読む】⇒女性向け風俗で「おばあちゃんを喜ばせてあげたい」孫からの依頼も。必要とされる意外な場面<マンガ> 【関連記事】⇒月イチで女性向け風俗に通う、38歳妻の言い分。「サウナや岩盤浴に近い」 【関連記事】⇒子宮を取る手術の前に…「男性ふたりと3人でセックスしてみたい!」夢を叶えた女性の“その後” 【吉岡その】 関東近郊の女性向け風俗店で裏方として働くアラサー独女。コロナ禍で勤めていた飲食店をクビになり、友人の紹介した求人に飛びつく。働き始めてから女性向け風俗店であることを知り、性経験が乏しいこともあって四苦八苦している。Twitter:@yoshiokasono <取材・文/亀山早苗 漫画/ヤチナツ>
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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