さらに反対派の意見には、「ランドセルでなくてもよい」(会社員 50代男性)、「無料配布するならリュックサックで良いのでは?」(自営業 50代女性)、「無理にランドセルでなくてよいのでは」(会社勤務 50代男性)などランドセルへのこだわりに対し疑問を抱く声も見られました。
自治体のランドセル配布については、配布する鞄をランドセルではなくリュックサックなどの代用品とし、使われる税金の金額を提示するなど、自治体の工夫次第では賛成意見になる人も多そうです。筆者が調べたところによると、自治体が配布するランドセルの価格帯は3000円から1万円程度のようです。

筆者が印象的だったのが反対派の意見に「祖父母の貴重な楽しみだから」(会社勤務 50代男性)や「親や祖父母の楽しみがなくなる」(公務員 50代男性)などが見られたこと。
一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会のデータ(2022年)を見ると、ランドセルを選ぶのは子ども本人であっても、ランドセルの支払いをするのは祖父母と答えた人が全体の55%を占めているそう。孫が選んだランドセルを祖父母が購入する「ラン活」を楽しみにしている人が一部でいるようです。
筆者も、小学生の子ども3人分のランドセルは祖父母が購入しています。「もし自治体がランドセルを無料で支給することになったら、どう思う?」何気なく聞いてみたところ、答えは「そのほうがラク」とのことでした。祖父母も、ランドセルの金額を負担に感じていたのかも……。
購入クーポンや補助金の交付など、現物支給以外の方法を模索する自治体もあります。ラン活過熱の一方で広がる各自治体の取り組み。今後の動向に注目です。
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【調査概要】
調査対象:子どもをもつ30代40代50代の男女200人
調査期間:2023年2月15日
調査機関:(株)クロス・マーケティング「QiQUMO」によるアンケート調査
<文/木村ひかる>