――「figma クロちゃん」を作るにあたって、一番こだわった部分を教えてください。
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本体の全長は約145mm
「
なんとなく似てるではなく、そっくりそのままを目指しました。こういうフィギュアはゆるく作ると白けて、面白味が薄まってしまうんですよ。
このサイズだけど、誰が見てもクロちゃん。だから面白い。顔はもちろん、小物もクロちゃんが持っていそうなGショックやスニーカーを選んで、洋服も事務所さんから貰った資料の中で最大公約数で最もクロちゃんっぽいものにしたつもりです」
クロちゃんの原型担当monolithさんの他商品「figmaレッドピラミッドシング(サイレントヒル2)」
――最も苦労した点はどういったところでしたか?
「やはり顔を似せることでしょうか。正直、何度も作り直しをしました。基本の素の表情を作って、そこからさらに表情替えをしていく作業があって。写真で見ると似ているのに、実物のフィギュアを見ると怖かったりもしたので、目線を少し変えるなどして調整していきました。
実在の人物のフィギュアだと、本人を3Dスキャンしたものを小さくするやり方もあるんです。でも今回は、すべて原型師の手造りなんです。原型師に自分の考えたクロちゃんをアウトプットしてもらうやり方をとっています。あのサイズでも、顔がアップになっても似るように」
「fimgaバブルヘッドナース(サイレントヒル2)」(monolithさん原型担当) こっちもリアルすぎ…!
――フィギュア化にあたって、クロちゃん本人から要望はありましたか?
「特になかったです。でも、こちらから『この角度の写真が欲しい』『この表情が欲しい』とお願いすると、すぐに事務所さんがレスポンスをくれて本当に有難かったです。その上でアドバイスももらって、また作り直してを繰り返して完成に至りました。
出来上がりはクロちゃんさんにも会議室で見てもらいました。
『面白いねー』って言ってくれましたが、実は内心かなり緊張してました。フィギュアの本人を前にするってドキドキでしたよ」