――『ポケモンイラストレーター』が、晴れる屋2さんにもちこまれたときはどんな気持ちでしたか?
渡辺「
とうとうきたかと震えました。有名な絵画がうちの美術館にきたぞ!というのと同じですね。以前HIKAKINさんが、弊社で5,000万円の『かいりきリザードン』を購入してくださったのですが、その価格をうわまるカードが来たので驚きました。同時に弊社を信用してくださらないと、このような貴重なカードを売りにはきてくださらないので、ポケカ専門店として純粋にうれしかったです」
YoutuberのHIKAKINが購入した、世界に8枚しかない『かいりきリザードン』
――カードを持つ手が震えそうです…。防犯対策はどうされているのでしょうか。
渡辺「弊社でこのカードを取り扱うことになったと発表するまで、社内でもかんこう令がしかれました。社員の誰かがこのカードをもったまま、高飛びする可能性も否定できないからです。
店頭にはもちろん置いておらず、別の場所に保管してありますが、私もどこに保管してあるかは知りません」
――高飛び!
渡辺「お札の場合ですと、シリアルナンバーがついているので盗んでもあしがつきます。ポケカも商品としてのシリアルナンバーはついていますが、1枚1枚のカードを識別するためのシリアルナンバーはついていません。PSA鑑定したものはケースにシリアルナンバーが入れられますが、ケースから出してしまえばカードを特定することができなくなるんです」
――実際にポケカを狙った空き巣が、昨年相次ぎましたね。
渡辺「はい。うちでも被害を防ぐため数十万以上の高額なカードは店頭に置かないようにしています。お客様が購入するときのみ、別の保管場所から持ってきています。お店を壊して入ってくる事件もあったので、現物を置かないことで万が一襲撃されても盗まれないようにしています」