Fashion

「子ども服のサイズ選びって難しすぎる!」ぴったりの服を選べる方法があった

「1年後のサイズをまとめ買い」でお得に

 UOSで得た子どもの成長シミュレーションに関する知見は、制服だけでなく一般的な洋服選びにも転換可能だった。面白いのは、「1年後に着せる服」を選ぶという買い方だ。 「服をお得に買う方法として、シーズンが終わりかけのセール時にまとめ買いする人は多いですよね。ただ時期が外れているので、実際に着るのは1年後ということも。大人はそれでいいかもしれませんが、みるみる成長する子どもにピッタリのサイズを買うと到底収まりません。  そこでお客様の利用法で『賢いなあ』と感心したのが、1年後の予想サイズで服を買うというもの。キッズ版の機能では1年後、2年後の予想サイズが見えるため、そこを上手に使う方が多いようです」  SNSでも、キッズ機能をリリースした直後から「このサービスめっちゃいいじゃん!」「買ってもすぐ着れなくなるのが悩みだったけど、1年後のサイズを安い時にまとめ買いすればかなりお得では……」などといった声を多く受けたという。

欧米と日本で異なる文化の差が壁だった

unisize サイズレコメンドサービスは、unisizeとほとんど同時期に欧米でも始まっている。2004年にファッションEC事業を開始した「ZOZOTWON」のインパクトは凄まじく、服飾業界を大いに揺らす結果に。これから洋服に関するオンライン販売需要は伸びると考えた時、代表・柄本真吾氏の頭に浮かんだのが「サイズ選びに迷う人が多いのでは」という課題。そこで事業構想を練っていた折、欧米で似たサービスが開始されているのを見て成功を確信するに至ったそうだ。  ただ佐々木氏は、柄本氏から「最初はびっくりするくらい売れなかった」と聞いたエピソードを明かしている。  そもそも欧米と日本では服飾販売の考え方が大きく違う。佐々木氏によれば「欧米はヌード寸法といって、Sサイズは身長160cmの人向けになっているよ、という売り方をするんですね。どのくらいの人に似合うのは何サイズか書いてあって、それをピックアップするのです」という欧米ならではの文化があるという。
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欧米に比べて日本の服の選び方は…
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