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イケメン俳優の王道を進まなかった松坂桃李は、なぜ活躍し続けられるのか

“息の長い俳優”として

 ホクロは、その人の身体と一緒に呼吸をして、年をとる。でも松坂のそれは、一向に年齢を感じさせない。若くもありながら、歳も重ねているというあべこべ。バカリズム脚本による快作ドラマ『ブラッシュアップライフ』での松坂が適役だった理由もここにある。  同作は、33歳で死んでしまった主人公・近藤麻美(安藤サクラ)が、何度も生まれ変わり、人生をブラッシュアップさせる物語だ。麻美の大学生時代の元彼・田邉勝として松坂が登場する。学食で食事をする何気ない場面で、勝が笑顔を見せると、ホクロが確認できる。それを見て、親しみやすい感じがしてほっこりする。松坂の実年齢より10歳以上も下の役柄なのに、ここでもやっぱり違和感を抱かせない。  このドラマもまた助演作品だ。ここまでインターバルを重ね、俳優人生をブラッシュアップしてきた。“息の長い俳優”として、松坂桃李の活躍は続く。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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