――不倫や復讐などセンセーショナルな展開がありますが、その裏に込められたメッセージもあるような気がしています。 稲森：「夫婦や家庭は当たり前のようでいて、本当は壊れやすいものではないか」という問いかけでしょうか。 　主人公の陽子は、妻として母として完ぺきを求める一方、夫は稼ぎが少なく妻に頼りっぱなしで、しかも若い女の子と不倫をしてしまう。そのせいで、とんでもない状況になる。それは実際にどの家庭でも起り得ることで、今みなさんが頑張って築いている家庭って、本当にみなさんの努力の上で成り立っているものなんだろうなって、撮影していて改めて思います。 ――ところで稲森さんは、これまで時代劇やコメディまで幅広く活躍されていますが、仕事の原動力は何でしょうか？ 稲森：一生懸命いいものを作ろうとしているプロデューサー、監督、スタッフのみなさんの熱意や意欲、そういうものにも勇気づけられています。そんなみなさんと一緒に働けることがうれしいです。あとは作品を観てくださったみなさんから「よかった」「感動した」というお手紙をいただけた時は、本当に活力になります。 ――その意味でも今回のドラマは反響がすごそうです！ 稲森：そうだとうれしいです。本当に面白いドラマなので。 ――健康・美容について日々のケアはどうされていますか？ 稲森：家で台本を読む時などは一歩も出ないので、何もせずじっとしていることも多いのですが、それだけだと健康に悪いので、日光を浴びに公園に行ったり、長い距離を歩いたりします。街を散策しながら。 ――散策をされるんですね。 稲森：そうですね。歴史が残っている場所などをまわったりすると楽しいです。インスピレーションをもらうこともあります。 ――食事は気をつけていますか？ 稲森：酵素ドリンクをたまに飲みます。野菜をたくさんとり、水もたくさん飲みます。普通のこと、基本的なことをやっています。あとは睡眠も大事です。